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​身近な風景

  • 執筆者の写真tokyosalamander

群響「真夏のモーツァルト」

2024年8月16日(金)16:00~18:30 高崎芸術劇場で「群響SUMMER CONCERT 2024 - 真夏のモーツァルト - 」と題するコンサートが開催されました。

(会場で配布されたリーフレットより)


・西村朗/光の雅歌

・モーツァルト/ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467

(休憩)

・モーツァルト/フルート協奏曲 第2番 二長調 K.314

・モーツァルト/交響曲 第40番 ト短調 K.550  


・指揮:飯森範親、ピアノ:菊池洋子、フルート:カール=ハインツ・シュッツ


「世界的に活躍する群馬県出身のピアニスト・菊池洋子の「ピアノ協奏曲第 21 番」、ソリストとしても著名なウィーン・フィル首席奏者・カール=ハインツ・シュッツの「フルート協奏曲第2番」、そしてモーツァルトを十八番としている群響常任指揮者・飯森範親の「交響曲第 40 番」。さらに昨年逝去された日本を代表する作曲家であり、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルの音楽監督であった西村朗氏を追悼し「光の雅歌」を演奏します。日本を代表する音響を誇る高崎芸術劇場・大劇場で、少し涼しさを感じる真夏の夕方、人間愛溢れるモーツァルト音楽の数々を豪華ソリストとともにお楽しみください。」

(群響HPコンサート情報、アーカイブ中のチラシ裏面より引用)


→台風7号が関東地方に接近している中、「群響サマーコンサート2024」は、モーツァルトを得意とする指揮者、ピアニスト、フルート奏者による豪華なプログラムで、これ以上は望めない素晴らしい演奏が繰り広げられました。


・モーツァルトのピアノ協奏曲 第21番は、おそらく菊池洋子の最も得意とする曲の一つであったと思います。2002年に第8回モーツァルト国際コンクールで日本人として初めて入賞し、ピアノ協奏曲第20番(井上道義指揮、2005年)と第21番(沼尻竜典指揮、2006年)をオーケストラ・アンサンブル金沢と録音しています。Spotjfy でも聴くことができます。https://open.spotify.com/intl-ja/artist/6NLvCKe0uQB98d1qy4Bbfd?si=7cU4VAhoTgi4iK1TUVYjFQ

この録音から20年近く経っていますので、さらに自信に満ちた力強く優雅な響きを聴かせてくれました。カデンツァは聞き慣れないものでしたが、演奏の魅力がまさに弾け飛びました。


・フルート協奏曲のカール=ハインツ・シュッツは、ウィーンフィルの首席奏者という自信と貫禄、そしてユニークさに満ちた演奏で観衆を魅了しました。太いしっかりした音を基調とし、目まぐるしく変化するテンポや音色、音が入る際のタメの付け方など、まさに千両役者、という感じでした。また、指揮者との息もぴったりで、オーケストラとの一体感も最高でした。指揮者の飯森さんとは、本当に仲がいいんだろうなと思いました。


・最後の交響曲第40番は、協奏曲の時より弦の数が増えたため、重厚な響きになっていましたが、低音部が重くならず、快適なバランスで鳴り響きました。古楽器の演奏(ピリオド奏法)のようなサラっとした感じが、真夏のモーツァルトにぴったりでした。指揮者の飯森さんは、山形交響楽団の音楽監督在任中に、モーツァルトの交響曲全曲録音(2007~2016年)を成し遂げています。日本人指揮者、日本のオーケストラによる初のモーツァルト交響曲全集です。唯一無二のモーツァルト指揮者の納得の演奏を楽しむことができました。こちらはNaxosで聴くことができます。モーツァルト:交響曲全集(山形交響楽団/飯森範親) - OVCL-00630 - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー (naxos.jp)


最高のモーツァトを高崎の地で、群響によって聴くことができた贅沢なコンサートでした。





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