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​身近な風景

桜のある風景㉗ 足利編 vol.2

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 4月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:7 日前

2025年4月9日(水)、満開の桜に酔いしれる中、人知れずその生を終える桜もありました。

足利市内の多くの桜は、クビアカツヤカミキリの影響を受けています。

クビアカツヤカミキリは、柔らかい桜の樹皮内に産卵します。そこで孵化した幼虫が成長する数年間、内部を食い荒らします。クビアカツヤカミキリの幼虫によって樹勢が弱まり、やがて花を付けなくなり、枝が折れてしまいます。そうなると危険なので、伐採することになります。青いネットを外すと、幼虫が食い散らかした木のカスがフロスとして飛び散っています。もう末期的です。

はしご車で、上の方から枝を少しずつ切っていき、最後に幹の部分も切断します。数時間後には、桜の痕跡は切り株を残すのみとなっていました。


現在、足利市内では、クビアカの被害でたくさんの桜が消滅しています。


足利市のさんから、そうした写真がたくさん届きました。

「こちらは本庄記念病院前です。豪華な桜が5本くらいあったのですが、全部クビアカツヤカミキリにやられてしまいました。今は1本だけが残っています。」


「(左)足利市立山辺中の校庭の桜は残り1本だけです。この桜もクビアカにやられているので、来年はたぶん咲かないかもしれません、」

「(右)足利市立南小の桜です。こちらはあと半数(6本)くらい残っています。」


→校庭と言えば桜がつきものでしたが、今は昔のことになってしまいました。伝統的な風物詩である「桜のお花見」が、昔話にならないことを願うばかりです。




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