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​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

トウキョウサンショウウオ生息状況調査

更新日:2023年4月18日

2023年4月9日(日)、トウキョウサンショウウオの生息状況調査を実施しました。

参加者は、佐野高校・同附属中の有志生徒及びその家族8名、とちぎカエル探検隊2名、栃木両生爬虫類の会4名、宇都宮大学農学部3名、総計17名でした。

この調査は、もう20年以上継続しています。毎年、同じ産卵地を調査しているので、生息状況の変化を肌で感じることが出来ます。近年、産卵地の環境が悪化し、かつては大産卵地出会った場所で、産卵がほとんど確認できなくなってしまった地点が目立ちましたが、一方で、かつてないほどの産卵数が増加した産卵地もありました。


今回の調査は9時集合でした。全員で自己紹介しています。


県南の産卵地は、産卵数の減少が著しかったですが、この産卵地はこれまでの倍以上に増えており、408卵嚢を数えました。(ちなみに昨年度は165卵嚢でした)なぜ、これだけ増えたのか、その要因を探ることが重要なテーマになりそうです。

卵嚢の大きさが小さいものが目立ちました。小さな卵嚢は若い個体から産まれたと考えると、この産卵地のメスの個体群の構成が推測できる可能性があります。なぜ、産卵数がこれだけ増えたのか、その謎を解くカギになりそうな予感がしました。

実際には、15個ずつならべて、メジャーと一緒に写真を撮っていますので、後でプリントアウトして計測することが出来ます。今日は、7地点で、合計664卵嚢を確認できました。時間はかかりましたが、産卵地の保全につながる貴重なデータが取れました。みんな大満足でした。


最後は、全員で今日の調査の振り返りを行いました。一人一人、今日の調査で感じたことを自分の言葉で伝えることが出来ました。とても学びの多い、素晴らしい一日でした。


この笑顔がすべてを語っています。こんな日々が10年先、20年先も、世代を超えて続いていくことを願っています。








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