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​身近な風景

  • 執筆者の写真tokyosalamander

『Beautiful Words』vol.3

更新日:3月30日

8月18日(金)、最近見た映画や読んだ本の中から、『Beautiful Words』を紹介します。今回は映画「さかなのこ」(2022年9月公開)と「さかなクンの一魚一会(いちぎょいちえ)~まいにち夢中な人生!~」(講談社青い鳥文庫 2021年8月発行)です。

「さかなのこ」では、女優の「のん」さんが「さかなクン」を演じています。「さかなクン」が、どうして魚に興味を持つようになったのか、そして、どうやって「さかなクン」が誕生したのかを知ることができます。この映画(ネット配信)を見て、どこまでが「さかなクン」の実体験なのかを、映画の原作である「さかなクンの一魚一会」を読んで確かめようと思い、本を注文して読んでみました。


当然、映画はフィクションですので、おもしろおかしく脚色されている部分もありましたが、それはそれで楽しめました。女優の「のん」さんも、2013年のNHK朝ドラ「あまちゃん」では、海女(あま)として海でウニを採っていたので、もともと通じるものがあったのかもしれません。「あまちゃん」でも「さかなくん」と共演していましたので、相性は抜群でした。「さかなのこ」では、見ているうちに、「さかなクン」としか思えなくなってきました。


ところで「さかなクン」は、1993年、高校3年生の時に、テレビ東京系のバラエティ番組『TVチャンピオン』の「第3回全国魚通選手権」で準優勝したことを皮切りに、その後同番組で5連覇を達成し、殿堂入りを果たしました(Wikipedia 「さかなクン」より)。その頃から「さかなクン」と呼ばれていた姿は、衝撃的でした。あの活躍がきっかけで有名人になり、そのまま今の大活躍につながったのかなと思ってました。


しかし、実際は違ってました。高校卒業後、自分のやりたい仕事が見つからず、何年も、失敗を繰り返していました。そんな時も、「さかなクン」のやりたいことを、小さい時から見守り支えてきたお母さんの存在は、揺らぎませんでした。


今回の『Beautiful Words』は、「さかなクン」のお母さんが、小学校の家庭訪問で、担任の先生から「彼の書く絵はすばらしい。ただ、授業中も魚の絵を描いてばかりで、授業にまったく集中していません。もう少し、学校の勉強もきちんとやるようにご家庭でもご指導していただけませんか。」と言われたときに、発した言葉です。


「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だから、それでいいんです。」


お母さんの態度は一貫していました。「お魚が大好きなんだから、好きなだけ絵を描くといいよ。」そう言って、いつも背中を押していました。「今の今まで、一度たりともこのお魚好きを、自分自身で恥ずかしいとか、変だと思うことがなかったのは、母の力が大きかったのかもしれません。」(以上、「」内の文は、本文p72~74より引用)


「このままでいいんです」と腹をくくり、「さかなクン」を信じ、育ててきたお母さんなしに、「さかなクン」は誕生しなかったと思いました。





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